J1サンフレッチェ広島の塩谷司が、今季初ゴールを決めた。そのすさまじい弾道に、多くの人が度肝を抜かれている。
広島は26日、アルビレックス新潟をホームに迎えてJ1第2節を戦った。前節は北海道コンサドーレ札幌と引き分けており、初勝利を目指して臨んだ今季ホーム2戦目だった。
天候にも恵まれた中で始まったゲームだが、広島にとっては雲行きが怪しくなる。開始14分で先制点を献上すると、前半37分にはリードを2点に広げられたのだ。
後半に入り、反撃のギアを上げていく。新潟を押し込む時間が続いたが、なかなかゴールには至らなかった。
そんな状況に風穴を開けたのは、3バックの一角として先発していた塩谷だ。
残り10分を切った後半34分、広島はFKのチャンスを得た。ピッチ中央、ゴールよりもセンターラインの方が近い位置からのFKを、満田誠が右足でキック。ボックス内へと柔らかい弾道とスピードで飛んだボールははじき返されたが、そのボールを虎視眈々と狙っている男がいた。
ボックスの外にいた塩谷は、周りに誰もいない状況でボールと自分だけに集中する。ステップを合わせ、ボールを迎えたのはボックスのぎりぎり外。ムチのように右足をしならせて振るうと、ジャストミートされたボールは、次の瞬間にはゴールネットを揺らしていた。