■メッシの故郷
日本が所属するグループEの試合が行われたのは、サンタフェ州のパラナ川に面したロサリオ。アルゼンチン第3の都市です。会場はニューウェルス・オールドボーイズのホームスタジアム、「コロッソ・デル・パルケ」でした(現在は、「エスタディオ・マルセロ・アルベルト・ビエルサ」と呼ばれています)。
ロサリオは、リオネル・メッシの生まれた街であり、メッシは少年時代をニューウェルスの下部組織で過ごしました。
日本の試合が行われたため、日本人の記者やカメラマンもロサリオに集まってきました。
そして、レストラン選びに苦労することになるのです。原因は、オランダの場合とはまったくの逆。つまり、遅い時間にならないと、レストランが開店しないのです。
ラテン系の国の生活風習によるものです。
彼らは朝はけっこう早くから起きて仕事場に向かいます。そして、長い昼休みがあるのです。例の「シエスタ」と呼ばれる昼寝の時間です。職場が家から近いなら、いちど帰宅して昼食を摂り、昼寝をしてから再び仕事に戻るのです。
そして、仕事終えると、再び家に戻って過ごすか、バールで一杯ひっかけたりしてから夜の食事に移ります。
ですから、レストランが開店するのは早くても8時。客で混みあうのは10時といった具合になります。