2月12日、ケーズデンキスタジアム水戸で「いばらきサッカーフェスティバル」が行われ、鹿島アントラーズと水戸ホーリーホックが対戦した。
鹿島アントラーズは前後半に1点ずつ失点し、0-2で敗戦。内容的にも水戸の方が攻守にアグレッシブな姿勢を示すことができ、完敗と言っていいものだった。
そのため、試合後には観客席に挨拶に向かう鹿島の選手に容赦ないブーイングが浴びせられた。同時に、さまざまな声もぶつけられた。試合に挑む姿勢を問う声から、1週間後に控えた開幕戦への悲壮感を漂わせるものなど、さまざまな声の中を試合後の選手は歩かなければならなかった。
そんな試合後だけに、試合中も時間が経過するとともにピッチに野次が送られるようになったのだが、苦しい終盤戦も繰り返し声援を送られる選手がいた。それは、鈴木優磨だ。
この日、キャプテンマークを巻いた背番号40は、先発すると試合終了のホイッスルを聞くまで戦い続けた。サポーターは、逆転を信じ、鈴木への声援を送り続けた。そしてそれに応えるように、鈴木も疲れを感じる時間帯に、激しくボールを奪いに行った。