トルコで発生した震災で、同国内のサッカークラブも支援に力を合わせている。ふだんはライバルであるクラブも手を携え、救援物資の搬送などを行っている。
現地時間6日未明、トルコ南部で大規模な地震が発生した。南東部や、国境を接するシリアの北部でも多くの被害が発生している。
トルコのエルドアン大統領は、トルコ東部で発生して3万人以上が死亡した1939年の地震以来、最大級となる地震災害だとの見方を示している。トルコ国内で3000人以上、シリアでは1600人以上と、多数の死者が出る大惨事となっている。
現地、救出作業が続いており、被害者の中にはサッカー選手も含まれている。シリア国境に近いアンタキヤのチームでプレーするガーナ代表MFクリスティアン・アツは、自宅があるビルの倒壊に巻き込まれた。半日以上もがれきの下に閉じ込められ、足を負傷するなどしたが、何とか救出されたという。
この事態に、国内のサッカークラブも救援に動いている。被害地からは離れているが、大都市イスタンブールのビッグクラブも手を携えながら素早い動きを見せた。
国内リーグ最多優勝回数を誇るガラタサライは、ホームスタジアムで救援物資を募った。多くの人が集まって救援物資を箱に詰め、大型トラックで被災地へと運んだ。