■秋春制のプラスとマイナス

 もちろん、それは悪いことではない。ヨーロッパの強豪国と対峙していくためにも、運動量が多く、フィジカル的な要素の強い試合に慣れていくべきだからだ。

 2023年の女子ワールドカップは南半球の冬の時期に行われる。とくに日本代表にとって2試合目となるコスタリカ戦は、ニュージーランド南島の南部にあるダニーデンが舞台となる。ダニーデンはスキーリゾートとしても有名な街で、かなりの寒さとなることが予想される。WEリーグや皇后杯で寒さの中の試合を経験していることは、日本にとってアドバンテージと言えるかもしれない。

 しかし、観客動員という面では寒さの中の開催はマイナスに作用するのではないだろうか。その点に注目するなら、WEリーグも将来春秋制に再移行することを検討した方がいいかもしれない。

 これだけのハイレベルの試合もあるのだ。少しでも多くの人に見てもらうべきなのは間違いない。

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