Jリーグのピッチで、出場すれば必ずと言っていいほど会場のため息やどよめきを誘うプレイヤーがいる。それは、アンドレス・イニエスタだ。
もうすぐ、ヴィッセル神戸で6年目のシーズンを迎えるこのMFは、2002―03年にバルセロナでプロ入りしてから、この世界屈指のクラブ一筋でプレー。2017―18年シーズンを最後に日本に来た時は世界中のニュースになったほどだ。
スペイン代表として131試合に出場したイニエスタは、2010年のW杯で母国の英雄となる。オランダ代表とトロフィーを懸けて戦った7月11日のヨハネスブルク。延長後半まで戦った激闘はPKを迎えるかと思われたが、イニエスタが決勝ゴールを記録。スペインに初めてのW杯優勝をもたらしたのだ。
そんな男が、Jリーグのピッチでも存分に暴れている。1月27日、Jリーグの公式インスタグラムは「"魔術師"アンドレス イニエスタ足技集」と題して、日本の観客の前で魅せたこれまでの華麗なテクニックを凝縮した映像を公開した。
対戦した浦和レッズの選手が置き去りにされ、横浜F・マリノスの選手が簡単にいなされるなど、イニエスタの動きに翻弄される衝撃プレーが次々と再生されるのだ。足の動きがどうなっているのか、何度見ても理解できないものもある。