サンフレッチェ広島は15日、今季初となるトレーニングマッチを行った。ポーランドのクラブとの対戦では、ドイツ代表として世界の頂点にも立った元Jリーガーとのうれしい再会があった。
広島は現在、トルコでトレーニングキャンプに入っている。現地時間15日には、ポーランドのグールニク・ザブジェと練習試合を行った。
現在のグールニク・ザブジェはポーランドリーグで下位に沈んでいるものの、1960年代や80年代には国内タイトルをかき集めた名門クラブ。広島にとって、非常に良い経験となる相手だった。
この対戦には、プラスアルファの喜びもあった。ドイツ代表として長らく活躍し、2014年のワールドカップ・ブラジル大会で優勝も経験したルーカス・ポドルスキとの再会だ。
2017年からヴィッセル神戸に3シーズン所属したポドルスキは、Jリーグを離れた後はトルコでプレー。2021年には、自身のルーツがあるポーランドへと新天地を求めた。
ポドルスキと広島には、特別なつながりもあった。昨季からチームを率いるミヒャエル・スキッベ監督はドイツ代表コーチ時代、ポドルスキと共闘していたのだ。
試合前、クラブからインタビューを申し込まれると、ポドルスキは快諾。試合後、広島とJリーグについて語った。
ポドルスキは2004年にドイツ代表に初招集された。その際、ルディ・フェラー監督の下でコーチを務めていたのがスキッベ監督だった。その恩師については、「これまで海外でいくつもの監督経験があり、トルコでも活躍されていました。少ししか話せませんでしたが、広島で元気にされているということで、本当にうれしく思いました」と話した。
自身もJリーグでプレーし、日本を体感したポドルスキ。「ドイツサッカーのメンタリティは、日本の選手だけではなく指導者にも合うと思います。スキッベ監督には、これからも頑張って元気に活躍してほしいです」とエールを送った。「でも、神戸にだけは負けてください。勝点マイナス6で計算をしてください」と、古巣への愛を語ることも忘れなかった。