昨年行われたカタールワールドカップで、その名前を世界に轟かせた一人がサッカー日本代表の浅野拓磨だ。ドイツ代表戦で奪った決勝ゴールは、世界的名手であるGKマヌエル・ノイアーから奪ったもの。そしてそのゴールによって、森保ジャパンが金星を掴み取った。
しかし、11月1日に行われたW杯の日本代表メンバー発表において、浅野の選出は微妙な状況と見られていた。というのも、この選出を前に大怪我を負ってしまい、クラブチームでも戦線離脱。発表前に復帰することができなかったからだ。
そんな、リハビリに励んでいた当時のストライカーを励ますために、男気を見せた人物がいた。かつて日の丸の「10」を背負ってW杯にも出場した香川真司だ。日本時間の1月18日に浅野は自身のインスタグラムを更新。その香川との2ショット写真を公開するとともに、以下のように綴っている。
「この人にはいつも圧倒させられる。W杯メンバー発表の2日前、リハビリに没頭していた俺のところに突然ベルギーからドイツに来てくれた。忙しい中、夜に来てくれて翌日の早朝に帰って行った。短い時間だったけど一緒にサウナに入って色々と話してくれた。リハビリのため早起きだった俺より先に起きて見送ってくれた。翌日にメンバー発表を控え、絶対にW杯に行くと決めてリハビリに向かった。W杯を終え、またドイツまで来てくれて再会できました。『感謝。』」
2人のいい関係性が、そして、大先輩のエールがあったからこそ、ドイツでのあのゴールが生まれたのかもしれない。