1月15日、鹿島アントラーズが鹿嶋市内で新体制発表会を開いた。今回からはSOCIO会員も招いて行われ、多くのサポーターが駆け付けた。
今季の鹿島の目標は、7季ぶりとなるタイトルの獲得。そのために、各ポジションに実力者を補強、もしくは復帰させた。その中で、ひと際大きな拍手が観客席から送られたのがともに5季ぶりにチーム復帰を果たした昌子源と植田直通だ。2人は2018年に欧州クラブに移籍したが、同じタイミングで鹿島に復帰することとなった。
サポーターを前にした2人の第一声は、どちらも「ただいま」。それを暖かく迎える拍手の大きさは、鹿島に“鹿島らしさ”をもたらす期待の表れでもあった。
岩政大樹監督やキャプテンの一人を務める土居聖真のほか、新加入・復帰選手が登壇する中、最後にサポーターから新加入・復帰選手への質疑応答が行われた。そこで多くの回答をしたのが昌子で、そのユニフォーム姿を見て涙ぐむサポーターもいたほどだ。
昌子は復帰に当たって、この発表会のMCを務めたクラブOBの中田浩二氏ら先輩に連絡をしたという。その一方で、中田氏は植田から連絡がなかったことに触れると、植田は「直接言うべきだと思った」と“男気”でうまく逃げ切り、会場の笑いを誘っていた。
一方で、昌子は後輩らにどう話したらいいかを小笠原満男氏に相談したというが、植田はすでに後輩と食事に約束をしているなど、後輩との付き合いでは植田が一歩リードしているところを見せつけた。2人の真逆の付き合い方は、サポーターの笑い声を呼び込んでいた。