ヴィッセル神戸は11日、小田裕太郎がスコットランドのハート・オブ・ミドロシアン(通称ハーツ)に完全移籍すると発表した。受け入れるハーツでは、クラブもファンも歓迎ムードを高めている。
兵庫県生まれの小田はU―15からヴィッセルでプレーし、順調に成長して2020年にはトップチームに昇格した。U-16から年代別の日本代表にも名を連ね続けており、クラブとしても大きな期待をかける逸材だった。2022年シーズンも、交代出場がほとんどだったものの、大迫勇也や武藤嘉紀ら日本代表として活躍してきた能力の高い選手たちと切磋琢磨していた。
スクール時代も含めると約10年間もプレーしてきたクラブを離れることは、小田にとっても大きな決断となったはずだ。だが、クラブから発表されたコメントの中で、「海外に挑戦できるチャンスがあるなら必ず挑戦しようと決めていたので今回このような決断をしました」と、秘めていた覚悟を伝えていた。
一方で、受け入れる側のハーツは、すでにヒートアップしている。クラブはホームページで小田と3年半の契約を結んだことを伝えるとともに、ツイッター公式アカウントにはハーツのユニフォームに身を包んだ新戦力の紹介動画を投稿。その中で、背番号が88になることも明かされている。
ハーツのクラブカラーはえんじ色で、神戸のクリムゾンレッドに身を包んできた小田は、新たなユニフォームにもなじんで見える。凝ったつくりの映像での紹介に、ファンも喜びの声を上げている。
「僕らのジャパニーズ・ボーイ」
「とにかく彼の幸運を祈ってる」
「この動画の出来も素晴らしい」
「44年もハーツを応援しているけど、これほどにバズった記憶がない」