■なでしこもW杯へ
――他のイベントはどうですか。
大住「僕は2023年で一番大きいイベントは、女子のワールドカップじゃないかなと思うけど」
――なでしこジャパンは活躍できそうですか。
後藤「良い試合もするけど、相手に対して手も足も出ないような試合もある。ワールドカップまで1年を切ったところで急に3バックを始めて、間に合うのかという心配もある」
大住「3バックにしたのは、ヨーロッパの選手のフィジカルがあまりに強くなっちゃって、対応が難しくなったからじゃないかな。2022年11月のスペインとイングランドとの対戦は、JFAが制作したハイライトで見る限り、随分チャンスもつくっていたみたい。2試合とも負けたけど、前よりは少し戦えるようになっているのかなという気はするよね」
後藤「こういうことをやりたいというのは、以前よりもはっきりしているよね」
大住「だけど、もう少し時間がかかるかもしれないね」
――女子も海外組が増えてきました
後藤「そう、ヨーロッパであれだけ女子のサッカーが盛んになってきたから、海外に行って個人が伸びないと難しいなという時代になってきたよね。WEリーグができて盛り上がって、優秀な外国人選手も来てくれるかなという期待もあったけど、全然そうなっていないから。代表を強くするには、選手がヨーロッパに行って経験を積むしかない」
大住「ヨーロッパのビッグリーグのビッグクラブが女子サッカーに力を入れて、どんどん派手になっていくと、こっちに選手を呼ぶのは難しいよね」
後藤「向こうは8万人もお客さんを入れてやっているのに、日本では1000人だ2000人だというレベルだから」