■個性を感じるU-15の選手たち
僕は、若い世代の選手を特別に追いかけているわけではないから、U-18日本代表でも初めて見るような選手がたくさんいるし、高円宮杯(U-15)では、ほぼすべての選手が初見となる。
しかし、それでも前半の45分を見ているだけで、ほとんどの選手が分かってくる。それは、各選手が個性を持っているからだ。
たとえば、U-18代表ではアンカーを務めていた石渡ネルソンの安定感とか、右サイドの佐藤丈晟の効果的なドリブルの印象が強かったし、左サイドバックの植田悠太が相手陣内のバイタルエリアまで攻め上がるインナーラップも目を引いた。また、正確なパスを出せるCBやGKの存在も素晴らしかった。
高円宮杯(U-15)を見ていても、ドリブラーがいたり、ポストプレーのできるFWがいたり、それぞれのポジションに特徴のはっきりした選手がいた。
サンフレッチェ広島F.C.ジュニアユースの中盤でバランサーの役割をこなしていた徳山逸は「17」の背番号を付けていたこともあって、現役時代の森保一(現、日本代表監督)を見ているように感じた。