■スペイン戦後に言い切った「出たらできる自信はあった」
谷口はカタールリーグへの移籍が濃厚とされている。31歳での海外挑戦に、谷口はクラブを通じて「残りの自分のサッカー人生の中で、チャレンジをしなかったことの後悔はしたくないと考えました」と決意を示している。
この移籍に関する最初の報道が出たのは、谷口がW杯初出場を果たす本当に直前のことだった。そして、直後のスペイン戦で完璧なプレーを披露。その後、ミックスゾーンに登場した谷口は充実した表情を浮かべていた。その晴れやかな視線は、夢を達成した満足さよりも、次へと向けられているような力強さにあふれていた。
その際、「(試合に)出たらできる自信はあった」と言い切った谷口。ドイツやスペインを相手に見せた世界レベルのプレーを、そして、等々力と麻生で培ったフロンターレ基準のプレーを、今度はアジアに見せつける。