12月19日に川崎フロンターレがリリースした一つのニュースが、サポーターに衝撃を与えた。
それは、「谷口彰悟選手 退団のお知らせ」と題されたもので、「今季、川崎フロンターレに所属しておりました谷口彰悟選手が、海外クラブへの移籍を前提とした手続き移行のため、退団することが決定いたしましたのでお知らせいたします」と発表。内容自体はとても短いが、その重さはチームにとって計り知れないものだ。
谷口彰悟は川崎のキャプテンであり、最終ラインの要だ。2014年に筑波大学から入団すると、22年までの9シーズンにわたってプレー。20年からはキャプテンを務め、精神的支柱としてチームをけん引した。
カタールワールドカップを戦う日本代表メンバー26人入りした谷口は、スペイン戦とクロアチア戦に先発フル出場。そのW杯から帰ってきた直後の発表だった
その日の深夜、クラブOBでレジェンドである中村憲剛氏が谷口と2人で肩を組む写真を投稿した。この画像に添えられた言葉は、「また会おう。」。短い言葉の中に、2人のさまざまな思いが詰まっていた。