■定位置を確保

 久保にとって、今大会が初めてのW杯だった。日本代表が戦った4試合のうち、2試合に出場。得点とアシストこそなかったものの、先発出場したその2試合ではドイツとスペインを破る金星を挙げている。

 このソシエダには、今季から所属している。このW杯への気持ちは強く、レアル・マドリードからのレンタルではなく完全移籍で退路を断つ決断をしていた。そして、このクラブでしっかりと定位置を確保し、出場機会を得て4年に1度の大舞台に挑んでいた。

 中断以前に消化していた14節終了時点でチームはリーグ3位。バルセロナ、そしてレアル・マドリードに次ぐ順位だ。カタールで悔しい思いをした久保はパリ五輪への出場意欲も視野に入れており、日の丸の次なる躍進へ、まずはこのクラブでさらに成長してみせる。

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