■１２月１８日／カタールＷ杯 決勝戦アルゼンチン代表ーフランス代表（ルサイルスタジアム）
アルゼンチンの優勝で終わった、カタールワールドカップ。リオネル・メッシが悲願の初優勝を果たしたが、その前に立ちはだかったのがパリ・サンジェルマンでチームメイトのフランス代表キリアン・エムバペだ。
アルゼンチンは前半のうちに２点をリード。フランス代表はシュートを１本も打てないまま最初の４５分を終えていたため、このままワンサイドの展開で雌雄が決せられるかと思われた。
しかし、エムバペは後半３５分にPKを決めると、そのわずか１分後に同点ボレーゴールを奪取。何とか延長に持ち込んだものの、再びアルゼンチンが勝ち越し弾を決めたが、それをイーブンにしたのがまたしてもエムバペ。延長後半１３分に再びPKを決めたのだ。大舞台でこの韋駄天FWがハットトリックを決めたのだ。
驚異の決定力を示したエムバペだが、その２点目の奪い方が世界に驚きを与えている。ラビオがアルゼンチン陣内中央やや右からペナルティエリア左手前にいたエムバペに優しく浮き球を送ると、この怪物FWは、やや右のマイナスの場所にいたマルクス・テュラムに頭で落とす。テュラムはそのボールを右足ダイレクトで浮き球で裏へ。これに反応して加速したエムバペが右足でパスをダイレクトボレーを選択すると、相手GKも反応しきれない速さのシュートがゴールネット右に突き刺したのだ。
