■「立ってるだけでも空気感が違う」

 レアル・マドリードルカ・モドリッチチェルシーのマテオ・コバチッチ、そしてインテルのブロゾビッチという3人は、クロアチアの看板でもある。3センターが自由に動き、そして、意思疎通の取れた連携で相手を翻弄することが、この国の最大の武器。

 それは、外から見ている人も分かっているが、鎌田は、「間違いなくビッククラブでプレーしている選手は余裕が違うと思うし、立ってるだけでも空気感が違う。なかなか言葉で言い表せないようなものをピッチでは感じているんで」と、実際に対峙したからこそのものを口にした。

「絶対的な自信っていうのがやっぱりそういう選手はある。そういうものをやっぱり身につけるには、そういう舞台でやり続けないとダメ」

 3人は大舞台を数多く経験しており、それがピッチの上で、観客席には伝わりにくい空気になっているという。だからこそ、「この4年間でどれだけ良いチームプレイできる選手が出てくるかっていうのが大事だと思う。自分たち次第でそういうチームにもなれると思う」と鎌田は説明する。

 そして、自身の4年後の姿にも、それを課す。
「できるだけいいクラブでプレーしていたい」

 日本代表の背番号15は、「自分は未完成な選手だと思うし、できあがってないところがまだまだあると思う」からこそ、4年間で成長したいと繰り返した。

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