■高騰していたバス代
コロンボはスリランカ最大の都市で、国の経済の中心です(首都はコロンボ近郊のスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに移転)。しかし、観光地というわけではなく、とくにここに行きたいということもなかったので、まさに目的のない“放浪”になったのです。
幸いだったのは、思っていたほど暑くはなく(日向は暑くても、日陰で風にあたると涼しい)、また雨も降らなかったことです。“放浪”には天候は重要な要素です。
空港では、タクシー(トゥクトゥク)ドライバーの攻勢をかわしながら、一般バスに乗りました。ガイドブック等には130ルピーと書いてあるものが多いようですが、スリランカは石油価格の高騰で大統領や首相が批判を受けて政権が引っくり返ってしまうほどだったので、その後も値上げは激しく、今はバス代は200ルピーでした。日本円で100円ほどです。
そのかわり、一般バスなのでバス停で泊まりながらの運行になります。しかも、大きなバス停では客が満員になるまで「イヤポー、イヤポー、イヤポート」呼び込みをし続けます(エアポートが「イヤポー」に聞こえる)。
おかげで、コロンボから30キロ強の空港から行きは1時間20分、帰りは2時間近くかかりました。