「4年前の反省はカウンター。今回はPK戦の研究かな」「選手に任せたのは残念だった。森保監督が自分で決めなきゃダメ」第1キッカーを任せたかった選手とは?【日本代表のカタールワールドカップ「ベスト8の壁」クロアチア戦後、未来への激論】(4)の画像
強烈なシュートも放っていた遠藤だが、PKを蹴らずに大会を終えた 代表撮影:雑誌協会/松本輝一

 日本代表のカタールワールドカップが終了した。現地時間5日、ラウンド16でクロアチア代表と90分間で決着がつかない熱戦の末、PK戦で敗退したのだ。目標としたベスト8以上には到達できなかったが、成果は大きかった。見えてきた足りないもの、今後に活かせる材料を、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が徹底的に語り尽くした。

■メンバー選考はチーム力

――長い時間をかけてワールドカップ本大会への準備をするというのは、本当に難しいですね。

大住「大変だよ。僕は最終予選開始当初のチームの調子が悪い頃、選手を入れ替えた方がいいと盛んに言っていた。後藤さんは、どうせ自然と変わっていくから大丈夫だと言っていたけど。その頃に感じていたのは、森保一監督は目の前の試合だけじゃなくて本大会を見ているのかなということ。カタール・ワールドカップのために必要な選手だから、今は状態が悪くても使っているのかな、って。その選手が調子を上げるのに伴って、チームの調子も上げていきたいと考えているんじゃないかと思っていた」

後藤「日本が大変なのは、強豪国と戦うことを考えながら、アジアで戦いつつチームをつくること。最終予選までは大差がつく試合をしながら強化をして、本大会ではドイツやスペインと戦いなさいと言われるんだから、大変なことですよ」

――本大会のメンバー選びも大変です。

大住「メンバー選考は、“チーム森保”の力だったと思うんだよね。ドクターやフィジカルコーチをヨーロッパに派遣して、選手たちの状態を直接見た意見を取り入れた上で、あなたがそう言うなら信じましょう、ということで呼んでいるわけだから。そういうグループのリーダーとしての森保監督の力はすごいなと思うよね」

後藤「ヨーロッパにスタッフを常駐させるとか、ピッチ上だけじゃなく以前にはなかったいろいろな経験がひとつずつ積み重なって、少しずつ日本のサッカーが強くなっているということですよ」

大住「最終的に目標であるベスト8に届かなかったわけだけど、何かを残すワールドカップになったと思う」

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