■最大の注目だった日本

 4日のフランス×ポーランドは欧州同士の対戦。しかもUEFAネーションズリーグの「リーグA」同士の一戦だった。結果は3-1でフランスの勝利。ボールの支配率(フランス48%、ポーランド42%)には大きな開きはなかったし、ポーランドも決定的なチャンスをつかんだ。しかし差は歴然だった。それが「個の力」の差だとしても。

 前半終了間際にフランスがキリアン・ムバッペの天才的なパスのタイミングで先制すると、勝敗はすでに明らかだった。ポーランドの1点は後半アディショナルタイム、「針小棒大」と言っていいVARによるハンドの判定だった。同じ欧州勢でも、「エリートクラス」とその下では明白な差があるようだった。もう1試合ではイングランドがセネガルを圧倒し、ベスト8に進んだ。

 そして5日はラウンド16で最も注目の1日。アジアの両雄、日本と韓国がそろって登場。日本はクロアチアに、そして韓国はブラジルに挑戦した。だがドイツ戦とスペイン戦で手の内をさらしてしまった日本の後半の攻撃の変化は相手にすばやく対応されて思うように効果を出せず、1-1からPK戦1-3で敗退。韓国は前半のうちに4点を奪われて早々と勝負が決してしまった。

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