■12月5日/カタールW杯 決勝トーナメント・ラウンド16 日本代表1ー1(PK:1−3)クロアチア代表(アルジャヌーブスタジアム)
クロアチア代表戦でPKを失敗し、号泣した日本代表MF三笘薫への心配や称賛の声が止まらない。
PK戦の2人目のキッカーを任された三笘のキックは、相手GKドミニク・リヴァコビッチのセーブに阻まれた。すると、決着がつく直前から涙を浮かべ、敗退と同時に顔を覆って人目をはばからず涙を流した。
最後に悔しい思いをした三笘だが、森保ジャパンへの貢献度は計り知れない。
アジア最終予選では本大会出場がかかる2022年3月24日のアウェイでのオーストラリア代表戦では、後半39分から出場。2ゴールを挙げて日本をW杯出場に導いた。その後も所属クラブで活躍を続けると、本大会にもメンバー入り。
W杯では、攻撃の切り札としてのプレッシャーを跳ね除け、初の大舞台でも堂々と持ち味を発揮。試合途中から投入されてドリブルを仕掛ける三笘には、ドイツ代表もスペイン代表も苦戦していた。
スペイン戦では堂安律の右からのクロスをラインギリギリで折り返し、田中碧のゴールをアシスト。三笘のスピード、判断、技術などが詰まったスーパーアシストであった。
クロアチア戦の延長前半も、カウンターの局面で自陣からドリブルで相手陣内に侵入すると、最後はペナルティアークから右足の強烈なシュート。これはGKリヴァコビッチにセーブされたが、あと一歩で勝ち越しという場面だった。
ビハインドや接戦になると三笘を推す声も多く、同選手が出場すると期待感も増す。大会を通して、何かやってくれると思わせてくれる存在だった。