■日本代表の敗退決定後、本田が語ったこと

 だが、選手の気持ちを考えると「ホンマに見れないです」と語ったPK戦で、日本代表の敗退が決まると、しばらくの沈黙の後、本田はトーンを変えてこう語ったのだ。

「いや、でもよくやりましたよね。すごい、感情的になるけど……。(ベスト8)4回目のね、挑戦で、このベスト16。で、PKは2回……。あの、なんて言うんですかね、もう切り替えるしかないわけですよ。うん。もう今日からね、次のワールドカップに向けての戦いは始まるし、この経験は次に生きるわけですから。本当まず、ドイツに勝った、スペインに勝ったという記録は残るわけですから、この4年間、この経験と結果は残り続けるわけですから」

 さらに続けて、

「(少し口調が強くなり)まあ、勝負の世界は仕方ないですよ、もう負けたもんは」

「結果だけ見るとね、(日本に)帰って来たら、みんな称賛されるんじゃないですか。誰も正直、予選突破できるなんて思ってなかったわけですから。うん……想像を超えて予選を突破して、もしかしたらベスト8行けるっていうPKまでいったわけですから」

「今、負けたばっかりなんでね、まあ、戦術的なことはまた後日、しっかり話せばいいかなと。うーん、今はそれどころじゃないですね」

 と、珍しく少し感傷的な様子を漂わせながら、日本代表チームのことを讃えた。この本田の言葉に対しては、

「ほんとうにそう」
「本田いいこという」
「本田優しい。しみる」
「本田の言う通りやわ」
「ケイスケまじでありがとう」
「まじで涙出る」

 といった感動したという声に加えて、

「本田さん、ライセンス早!」
「本田監督よろしくお願いします!」

 と、日本代表の監督になってほしいという声も寄せられている。日本代表の躍進によって国内中が盛り上がっているのは間違いないが、「解説者・本田圭佑」の素晴らしい仕事ぶりも、その一端を担っているのも間違いないだろう。

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