■12月5日/カタールW杯 決勝トーナメント・ラウンド16 日本代表ークロアチア代表(アルジャヌーブスタジアム)
サッカー日本代表は、またしてもベスト16の壁を前に敗退を余儀なくされた。グループリーグを首位通過。しかも、ドイツとスペインを破っていただけに期待も大きかったが、クロアチアとの試合はPKの末に敗れてしまった。
サムライブルーにとって失意のゲーム直後の選手と指揮官の様子を、FIFAワールドカップの公式ツイッターが1枚の写真で伝えている。それは、スタジアム内と見られる“裏側”の写真で、森保一監督が三笘薫を抱擁しているものだ。
この試合で三笘は、後半途中から出場。左WBとして、流れを手繰り寄せるジョーカーとして活躍が期待された。日本は前半25分に前田大然のゴールで先制したものの、後半10分に失点。勝ち越しを狙って同19分に投入されたが、相手の警戒も強く、このドリブラーが突破する場面は乏しかった。
そしてPK戦までもつれ込み、三笘は2番目のキッカーに名乗りを上げた。しかし、蹴ったボールは相手GKに弾かれてしまう。その瞬間に見せたあまりの落胆ぶりに、少年時代から知る田中碧が駆け寄ったほどだった。
そしてPK戦後、三笘は人目もはばからず目を真っ赤にして涙を流した。悔しさと責任感が、その胸中でない交ぜになっていた。