■韓国がポルトガルを破る
さて、12月2日にグループリーグがすべて終了。13日間、毎日2試合ずつの観戦にも成功。全48試合中、なんと半数以上の25試合を観戦することができた。
今大会の話題の一つはアジア勢の活躍だろう。
日本代表がドイツ、スペインに勝利してグループEを首位通過したのは、大会前半を通じての最大のニュースだったが、そのほか、オーストラリアもグループリーグを突破。そして、最終日には韓国もポルトガルを破ってラウンド16進出を果たした。
開始早々に失点した韓国だが、ポルトガルの拙攻にも助けられて徐々に盛り返してCKから幸運な同点ゴールを決め、そして後半追加タイムに相手CKからカウンター。ドリブルで運んだ孫興民(ソン・フンミン)が3人のDFを引き付け、最後は黄喜燦(ファン・ジチャン)が決めた。
アジアからは3チームがラウンド16に進出。韓国はブラジルに挑戦することになった。
アジアのサッカーの進歩も感じるし、それぞれの国の勝敗についてはそれぞれ別個の事情があるが、総じていえばやはりカタールという開催地はアジア勢にとって“ホーム感”が強かった。なにしろ、代表レベルからクラブレベルまで、アジアの各国はカタールの地での戦いに慣れているし、本国からの距離も比較的近い。距離的に遠い南米大陸で開催された2014年のブラジル大会でアジア勢が惨敗したのとは大違いだ。
もっとも、さらに“ホーム感”が強いはずの中東の3か国(カタール、サウジアラビア、イラン)はそろって敗退してしまったのだが……。