「三笘のアシストはテクノロジーの時代ゆえ」「クロアチアとはW杯3回目の対戦。2回とも勝っていい試合だった」【サッカー日本代表、スペイン撃破でグループ突破! 「ワールドカップ8強」への激論】(4)の画像
ラインを割りそうなボールに快足を飛ばし、決勝点をアシストした三笘 代表撮影:雑誌協会/松本輝一

 カタール・ワールドカップに出場している日本代表は現地時間1日、グループステージ最終戦でスペイン代表を2-1で破り、決勝トーナメント進出を決めた。ドイツ代表に続く今大会2度目の優勝経験国撃破の理由と、この勝利が次のラウンド16でのクロアチア代表戦、さらにその先の日本代表にもたらすものを、ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が語り尽くす。

■VARの判定に問題なし

――スペイン相手の勝利自体もぎりぎりでしたが、逆転の場面でも三笘薫がラストパスを出す時にボールがゴールライン上に残っていたか、ぎりぎりの判定でした。

大住「あれは間違いなくラインに乗っていたよ」

後藤「映像で複数のレフェリーが確認して、しかも機械で確認しているんだから」

大住「映像で見た時点で、これは乗っていると思ったよ」

後藤「こういうテクノロジーがない時代だったら、この先々何年も“あれはノーゴールだった”“いや、違う”と議論になるプレーだったかもしれないけどね」

大住「VARがなかったら、ゴールキックかもしれない」

後藤「アシスタントレフェリーは反対サイドにいたから、見えなかったかもしれないしね。でも映像を見た時に、これは大丈夫だと思った」

――ぎりぎりでの勝利に続き、ラウンド16の乗り越えも楽ではありません。

後藤「自転車操業が続くんじゃないかな。ケガが治って誰かの調子が上がってきたら、今度は誰が疲れている、という繰り返しでしょ。だから、コスタリカ戦で勝って決めておけば、この試合では休ませるべき選手を皆、休ませられたのにな、という話だよ。勝ったからいいけど、さらに勝ち上がるためには2戦目で勝負をつけてしまうべきだったんだよ」

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