「前半で打開できたのは久保建英だけ」「スペインの起点にふたをした冨安健洋」「谷口彰悟はいつも素晴らしい」【サッカー日本代表、スペイン撃破でグループ突破! 「ワールドカップ8強」への激論】(3)の画像
森保監督の指示に従い、冨安が相手の起点にふたをした 代表撮影:雑誌協会/松本輝一

 カタール・ワールドカップに出場している日本代表は現地時間1日、グループステージ最終戦でスペイン代表を2-1で破り、決勝トーナメント進出を決めた。ドイツ代表に続く今大会2度目の優勝経験国撃破の理由と、この勝利が次のラウンド16でのクロアチア代表戦、さらにその先の日本代表にもたらすものを、ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が語り尽くす。

■良いプレーをしていた久保

――スペインをよく知ることで期待されていた久保建英は試合後、交代で下がったのは残念だったと言っていました。

大住「久保のプレーは良かったよ。ドイツ戦でもそうだったけど、守備も非常によくやっていたし、ボールを持った時に1人で打開できるのは、前半においては彼だけだったからね」

後藤「前半の30分までは、チームとして前に行けるのは久保がボールを持った時だけだったからね」

大住「久保が良いか悪いかではなく、チームを変えるための交代だからね」

後藤「本人もよく分かっているから、インタビューでそう言ったんじゃない。あのまま負けていたら、久保にとっては残念な試合になっていただろうからね。別に不満があるわけじゃない」

――交代策も見事でしたが、谷口彰悟の先発起用には少し驚きました。

大住「この試合での最大の選択のひとつが、3バックというか5バックにしたことだよね。おかげで、ドイツ戦の前半にやられたような形がなくなって、ボールをずっと握られてはいたんだけど、崩されてピンチになることはほとんどなかった。あの選択は、森保一監督が選手たちと話して決めたことだと思うな」

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