■「“そういう準備をしなさい”っていうのは監督含めスタッフから言われていた」
3バックを用いることの利点は、相手が5つのレーンを埋めて攻撃してくる際に、WBを最終ラインに組みこんで、その役割をはっきりとさせられることにある。スタート時には伊東純也と長友佑都が下がって5バックを形成した。
しかし後半、長友佑都が交代し、伊東純也がポジションを移したことでた、冨安健洋と三笘薫が最終ラインに加わり、CBの選手4人とウインガーで構成される初めての5バックとなった。それについて、事前に想定していた形なのか尋ねると、「全然分かんなかったです。誰がどう入るっていうのはまったく分からなかったので、それは試合をやりながら」対応したという。
ただし、その裏にあったのは指揮官が継続して求めてきたものだった。ピッチ上での修正や判断を常に試みるように促されており、今回も、「みんな、どこでどう出るっていうのは頭の中に入っていたし、“そういう準備をしなさい”っていうのは監督含めスタッフから言われていた」。
だからこそ、「みんな、いつもやってるようなポジションじゃない選手もいましたけど、それでもしっかり役割を理解しながらしっかりやれたと思います」と胸を張った。
スペインに奇襲を仕掛け、見事に逆転勝利した日本。その勢いは、まだまだ止まらない。