■「W杯はそんなに甘くない」
ブラジルで行われた、2014年のW杯。日本代表は初戦に敗れ、2戦目に引き分け、最後、勝たなければいけない状況でコロンビア戦に挑んだ。前半17分にPKを与えて失点してしまったものの、前半アディショナルタイムに同点に。イーブンの状態で、後半に挑んだ。
しかし、後半10分に失点すると、その後、同37分、同45分に立て続けに失点。終わってみれば、4-1で試合終了のホイッスルを聞いたのだった。
吉田は。「僕らもブラジルのW杯の時にコロンビアに勝たなければいけない状況で前半からガンガン行って、前半は割と互角に戦えた」としながらも、「明らかに後半に落ちて、スペースがある中で得点を重ねられてしまった」と振り返った。だからこそ、「逆にそういう経験を活かしたいなと。焦らずに、まずは失点をしないこと。得失点差もあるけど、まずは勝点を獲ること」と、グループリーグ突破のためにまずは絶対に必要な勝点を狙う重要性を説いた。
そして、第2戦を終えた時点で「スペイン(が勝点)6、うち(も勝点)6で次の試合に行けることが理想中の理想」としたが、「W杯はそんなに甘くないことは分かっている」と自分に言い聞かせるように言葉を発した。