カタール・ワールドカップで、日本代表は初戦でドイツ代表相手に2-1の逆転勝利を収めた。一気に話題が沸騰しているが、この勝利にはさまざまな情報と意味が込められている。歓喜がもたらされた理由と今後への影響について、ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が熱戦直後の現地で激論を交わした。
■第2戦の修正点
――コスタリカ代表に確実に勝つために必要な修正点は何ですか。
後藤「僕はドイツ戦と同じ考え方で、前からがんがんプレスに行くべきだと思う。後ろからビルドアップしてパスをつないでいこうとすると、コスタリカの守備の網に引っかかっちゃう。前からどんどんプレスをかけてボールを奪って、ポンと決めちゃうのが一番」
大住「だから、前線には前田大然が欲しいよね」
後藤「そうそう。浅野拓磨があれだけ頑張ったんだから、前田にも頑張ってほしい。あとは負傷を抱えている人はもう少し休ませるといった判断はチームとして下すだろうから、ある程度はあるかもしれないけど、そんなに顔ぶれは変えない方がいいと思う」
大住「そうだよね。ただ、ドイツ戦の前半のような低調なプレーがなぜ起きたのかはちゃんと分析して対処していかないといけないよね。前でプレスがかからなくなったら、すべてのプレーがうまくいかなくなる」
後藤「反省材料と課題がはっきりした部分もあるという意味でも、良い大会初戦だったかもしれないですね。本当に分かりやすい試合でしたもんね」