カタール・ワールドカップで、日本代表は初戦でドイツ代表相手に2-1の逆転勝利を収めた。一気に話題が沸騰しているが、この勝利にはさまざまな情報と意味が込められている。歓喜がもたらされた理由と今後への影響について、ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が熱戦直後の現地で激論を交わした。
■内容が変わるコスタリカ戦
――このまま快進撃が続くでしょうか。
大住「いやあ、分からないよ。コスタリカ代表とはまったく違う試合になるはずだから。相手は守りを固めてくるだろうからね」
後藤「コスタリカはスペインにボコボコにされた。試合中からがっかりしていたから、中3日で立ち直るのは簡単じゃないよ。そういう意味で、スペインとの対戦を興味深く見たけど、これは日本は勝たないといけないな。2試合を終えて勝点6にすれば、スペインとドイツの対戦の結果次第では、その時点でグループ突破が決まっちゃうわけだよ。そうしたら、スペインとの第3戦で休めたい選手を休ませて、使っておきたい選手を使って、乗り越えなければいけないラウンド16という大事な大会4戦目で、ベストな11人を使える。だから2戦目に勝つことは非常に大事だよ」
大住「三笘薫はドイツ相手に長くプレーして、南野拓実に出したパスやすごく強度の強い守備をしていて素晴らしかったんだけど、最大の持ち味である一気にトップスピードに乗るドリブルを見せなかったんだよね。これはコスタリカ戦に向けて、すごく大きいと思うよ。そういう面でもうまく勝てて、次につながったという感じはする」