グループステージ初戦のドイツ戦が近づくにつれて、「初戦の重要性」がクローズアップされている。ドーハで最終調整を続けている日本代表選手も、メディア対応では必ずと言っていいほど「初戦について」の質問を受けている。
11月20日に取材に応じた鎌田大地は、「初戦はホントに、どのチームとってもすごく大事になると思う」と話した。
さらに、「間違いなく勝点1以上は取らないと」と続け、「取れなければ次の試合にすごいプレッシャーがかかってくるので、すごい大事だと思います」と結んだ。
今回が3度目のW杯となる酒井宏樹も、初戦の重要性は強く感じている。
「W杯に限らず、グループステージの初戦は大事だと思います。残りの2試合をどういうふうに戦うか、というプランにも影響が出ます」とし、「勝点を取れなかったときのイメージも想定しておかないといけない」とも言う。
初戦を落としたら厳しくなる。それは間違いない。だからといって、諦めるわけにはいかない。経験豊富な右サイドバックは、黒星スタートからでも突破口を開く重要性を説くのだ。
20日に行なわれたエクアドルとの開幕戦で、カタールは0対2の黒星を喫した。グループステージ初戦で開催国が勝点を取れなかったのは、史上初めてのことだった。
スペイン人指揮官のフェリックス・サンチェスは、「責任感とプレッシャーがパフォーマンスに影響した」と振り返った。W杯初出場でありながら開催国の大役を担う立場が、カタールの選手たちからいつものプレーを奪ったと考えられる。