■「どこまでドン引きされるか分からない」

 まず、展開としては「ボールは持てると思います」と説明し、相手の守備について、「連動してくる守備はあんまり得意ではないと思うので、中盤にスペースができた時に背後を狙うところであったり、相手が3枚や5枚で守ってくる時もあるので、そこでの崩し方というのはチームで共有しながら、しっかりカウンターを対策しないといけない」としている。

 コスタリカは4バックをベースにしながらも、「5―2-3」という人数をかけての守備的なシステムも併用している。W杯最終予選も、得点力ではなくこの後ろに重心を置いた形で勝ち上がってきた。そのため、「どこまでドン引きされるか分からない」と改めて警戒した。

 一方で、相手の具体的なウイークポイントもイメージしている。「チームとしては(コスタリカの)ボランチのところが空くと思っている」と指摘。そのうえで、再度、「そこからの背後の動き出し」を説き、そして、「サイドでの1対1で勝てるかどうか」と闘志を燃やした。

 結果しか出さないドリブラーが、そのスピードと鮮やかなドリブルでチームに2連勝をもたらしてくれそうだ。

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