■「3戦目で余裕が出てくる」
日本代表が3バックを試したことは何度かあるが、それは試合終盤などでの限定的なものだった。直近では、17日にUAEで行われたカナダ戦で試していたが、それも数分のこと。だからこそ、三笘は「僕たち自身も、ここ(後半アタマから)で3バックをやるとは思っていなかったですけど、監督はその可能性を示唆していました。ぶっつけ本番のところは正直ありましたし、最初から3バックで行ったこともなかった。そこで決断をした監督は素晴らしいと思います」と、采配を絶賛した。
また、このシステムで冨安が3バックの左に入ったが、「冨安が入って3枚並べることで強さも出ますし、その分、3枚の壁が作れるので、その分、WBが攻撃的な選手でもいけるというのは分かっていました」と、その効用を説明している。
代表では初めてとなるウイングバックだったが、「サンジロワーズのイメージを持ちながらやった。前向きな守備をしてスイッチをつくるということをやった」と、所属クラブでのプレーがW杯の舞台で生きたことを明かしてもいる。
「0-1で入って逆転したことはチームとしては100点満点」と話した三笘だが、その視線はすでに決勝トーナメントを見据えている。「この流れのままうまく持って行けたら、3戦目で余裕が出てくるのでチームが休める」と話す男が、コスタリカとスペインのサイドも引き裂き、日本に歓喜をもたらす。