川崎フロンターレのDF登里享平が辛口評価を下された。相手はまだ小学校に通っている川崎のスクール生たちだ。
「これ、逆ドッキリですか?」。あまりにむごい仕打ちに、登里はすがるように尋ねる。残念ながら、目の前で繰り広げられているのは、無慈悲な現実だった。
本来、登里はドッキリを仕掛ける側だった。実施されたのは川崎がリクルートダイレクトスカウトとコラボした企画で、クラブのスクール生たちを驚かせるというもの。同選手は企画のスタッフに扮したのち、イベントに参加した子どもたちに正体を明かしてびっくりさせる…はずだった。
動画では、スクール生の中でも特に川崎愛が強いという10人が集まり、クラブの最強メンバーを考えていく。登里のポジションである左サイドバックは一番の激戦区となり、選ばれたのは車屋紳太郎だった。
集まった子どもたちの意見は、あまりに鋭すぎた。ベンチメンバーを考えるに至っても、「左サイドバックが2人いると多すぎ」と佐々木旭の一騎打ちになった末、登里は落選。
「ノボリはどうする?」
「一応FW枠入れとく?」
「もう残念だけど…」
最終的に、登里はベンチからも外れた。
それでも司会者が「ベンチだと経験値のある選手に支えてもらいたいと思うけど?」と何とか復活を遂げさせようとすると、「登里選手は経験値が高いから」とようやくポジティブな意見が出始める。