「握った方がいいのか、握らずに攻めるのか」サッカー日本代表MF田中碧がカタールワールドカップ初戦のドイツ戦に向けて膨らませるイメージ。だからこそ求めるピッチの上での「判断の速さ」の画像
11月19日にドーハ市内で練習を行ったサッカー日本代表MF田中碧 撮影:中地拓也

 カタールワールドカップに向けてドーハ市内に拠点を置いているサッカー日本代表は、現地時間の10月19日に練習を行った。この日は冒頭のみが公開され、残りは非公開となった。

 その練習後、MF田中碧が取材に応じた。田中は17日のカナダ代表戦に先発出場し、柴崎岳とダブルボランチを組んだ。前半はいいリズムでボールを持てたものの、後半は相手の圧力を前に押し込まれる時間帯もあった。それを踏まえ、田中がドイツ戦に向けて説くのは判断の速さだ。

「相手が(やり方を)変えた瞬間にそれを瞬時に変えられるものでもない」としながらも、「その時間が10分続くのか、5分で変えれるのか」で戦況は大きく変わる。だからこそ、「瞬間、瞬間で判断」することが重要となる。

 同時に、ドイツ戦では激しいプレッシャーを受ける可能性があるが、「後ろに人が余り過ぎるとボールを握られちゃう。そこを勇気を持ってボランチが前に出ていくのか、自分としてはそこを意識的にやっていきたい」と、冷静な強気を堅持する。

 そして、試合の入り方が「すごく重要」だと話す田中は、「受けに回ってしまう展開もあるだろうし、その中でどうやって盛り返すかっていったときに、ボールを握って盛り返せるのが一番理想ですけど、守備から盛り返すこともできればまたそれも一つの手段。守備から流れを作るのも大事」と、イメージを作っていた。

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