横浜F・マリノスが3年ぶりのリーグ優勝を果たしてから1週間以上が経過している。それでも、優勝への感動は冷めやらない。公開された水沼宏太の動画に、感動の声が広がっている。
Jリーグは13日、優勝した横浜FMの動画を公開した。ツイッターの公式アカウントに投稿された動画に付けられたテキストは「水沼宏太選手密着マイク&カメラ」。優勝決定直後から水沼をマンマークした映像だ。
映像の始まりから、すでに水沼は泣いている。ひざから崩れ落ちて号泣する背番号18の背に、次々と仲間が手を伸ばす。抱きしめた宮市亮も、涙をこらえきれなかった。
水沼は、クラブの前身である日産自動車、Jリーグ開幕後は横浜マリノス(当時)の中心選手として活躍した貴史さんを父に持つ。自身もジュニアユースから横浜FMに所属し、トップチームにまで上り詰めた。
出場機会を求めて4クラブを渡り歩き、2020年に横浜FMに戻ってきた。今季はリーグ戦31試合に出場して7得点。勝利が欲しい場面でのアシストやチームを支えるメンタルなど、さまざまな形で横浜FMの優勝に貢献したMVP級の働きをしたシーズンだった。
終盤には優勝に王手をかけながら足踏みもした。最終節まで川崎フロンターレとの一騎打ちが続いたが、力強く優勝をもぎ取った。苦労したシーズンだったからこそ、水沼の涙腺が決壊した。