■モンテビデオで見つけた良書
モンテビデオの本屋でサッカーの本を探してみました。
人口が少ないウルグアイでは本を出版してもそれほど多くは売れません。ですから、書棚に並んでいる本の多くは、同じスペイン語圏のスペインやアルゼンチンで出版された本なのです。そんな中で、ウルグアイで出版されたサッカー本を見つけました。
書名は『Ｎｕｎｃａ Ｍａｓ Ｃａｍｐｅｏｎ Ｍｕｎｄｉａｌ？』。日本語にすると、『もう世界チャンピオンにはなれないのか？』とでもなるでしょうか？
１９９０年のイタリア・ワールドカップの後に出版されたもので、育成の問題や首都モンテビデオと内陸部が別の組織によって統括されていることの問題点などを研究者が論じ合っている、きわめて真面目な内容の本でした。長くウルグアイ代表監督を務めてきたオスカル・タバレスも討論に加わっています。
つまり、ウルグアイがワールドカップで勝てなくなってしまったことの原因を探ろうというのがこの本のテーマなのです。
