ウルグアイは、栄えあるワールドカップ最初の王者である。古豪の印象も強いが、その根底にはサッカー文化が根付き続けている。蹴球放浪家・後藤健生は、その一端を目撃した。
■残念だった日本のCM
サッカーをテーマにしたテレビCMは世界中でたくさん作られているはずです。
日本でも、今から25年くらい前のいわゆる「Jリーグブーム」の時代、つまり1990年代には多くのCMが作られていました。
しかし、その内容はフェイスペインティングをしてチアホーンを吹きならすサポーターが出てくるとか、スター選手たちがコントみたいなことを演じさせられたりといった、実に軽薄な内容のものがほとんどで、大変に不愉快でした。
昔からのサッカー・ファンを除いて、当時の日本人にとってJリーグという新しいプロスポーツはそんなイメージだったのでしょう。視聴者にとっても、制作者たちにとっても……。