■攻撃的に戦うときは誰を起用する?
2戦目で当たるコスタリカは現在の日本と同様、非保持をベースにした戦い方をとる。そのため比較的ボールを握りやすい展開になることが予想される。ドイツ戦の結果がどうなるかによっても戦術は変更されるだろうが、グループEの中で最も日本と実力差が小さいため、ここで3ポイントを狙いたいところだ。
積極的に得点を奪いにいくのであれば、GKは配給力に長けたシュミット・ダニエルを起用するべきだろう。右SBには攻撃力のある山根視来を配置し、左SBにも攻撃参加できる中山雄太もしくは伊藤洋輝を置くことを推奨する。伊藤に関しては左CBでも起用できるため、その位置から縦パスを狙うのもありだろう。
CHは強度を担保したいので、ドイツ戦で起用した2人をともに変更することは避けたい。そのため、遠藤か守田のどちらかを田中碧に代えて、攻守のバランスを崩しすぎないように振る舞うのがベターだろう。
左SHにはスタートから三笘薫を置くのも手の1つ。ボールを握れる展開であれば守備に奔走する機会も少なくなるので、ドリブルのキレをより長い時間保つことができるはずだ。
そしてCFには大迫勇也を推したい。同選手の持つ高いボールキープ力と屈強なフィジカルがあれば組み立ての際の逃げ道にもなれるうえに、クロスのターゲットにもなれる。ここ最近代表からは遠ざかっているが、神戸でのパフォーマンスを考慮すれば、W杯に招集される可能性は十分にあるはずだ。
以上のメンバーと、ドイツ戦で先発した選手を混合させた11人が、コスタリカ戦で推奨されるスタメンだ。
3戦目のスペイン戦は引き分けでも突破が決まる状況なのか、それとも勝ち点3が必須なのかなど、状況によって戦い方を変える必要がある。ここまで挙げていない選手も含めて、そのときのプランにあった人選を行うべきだろう。
果たして森保監督は、この3試合でどの11人を送り込むのか。集大成となる舞台での選手起用を楽しみにしつつ、2大会連続の決勝トーナメント進出を見届けたい。