■10月29日/明治安田生命J1第33節 横浜F・マリノス4ー1浦和レッズ(日産)
横浜F・マリノスのホーム最終戦に集まった人の数は4万6387人。同時刻開催の川崎フロンターレーヴィッセル神戸の試合結果にもよるが、マリノスの優勝がかかった試合とあって多くのファン・サポーターが駆け付けたのだ。
対戦相手は浦和レッズ。熱いサポーターが大挙して訪れた試合は難しい展開になることが予想されたが、前半17分に先制すると、同37分に追加点を奪取。そして後半に入ってもさらに2点を奪って4点差とする。その後、1点を返されたものの、トリコロールのユニフォームが白星を手にした。
川崎が神戸に勝利したため優勝を掴むことができなかったものの、その後、ある人物が姿を現してスタジアムを賑わせた。負傷離脱中の宮市亮だ。E―1選手権で長期離脱を余儀なくされた快速ドリブラーがサポーターの前に歩み出たのだ。
その前には、サポーターが記した横断幕が。「トリコロールの宮市亮 再びピッチで輝け 待ってるぞ」。その大きな文字を取り巻くように、サポーター一人一人のメッセージもしたためられていた。さらに、観客席から宮市コールが起こると、マイクを握って声を震わせながら感謝の言葉を発した。
しかも、続けてチャントを歌い始めたのだ。さらに、手を動かしてサポーターにも一緒に歌うようにあおり始める。もちろん、観客席も応える。スタジアムが一体となって、歌声を夜空に響かせたのだ。