「こんなに熱くなるの初めて見た」川崎フロンターレFW家長昭博が勝ち越しPK後に「地面叩きつけ」レア場面! 重圧をはねのけた大黒柱が感情むき出しに!の画像
ヴィッセル神戸戦でPKを蹴る川崎フロンターレFW家長昭博 撮影:中地拓也

■10月29日/明治安田生命J1第33節 川崎フロンターレ2ー1ヴィッセル神戸(等々力)

 等々力競技場でのホーム最終戦は、Jリーグ3連覇がかかった重要な試合だった。同時刻開催の他会場の結果によっては優勝を明け渡す可能性もあった神戸戦は、試合開始前から選手に重圧がかかっていたことは容易に想像できた。試合前のピッチでマイクを持った福田紀彦川崎市長も、緊張して前日の夜に眠れなかったと話していたほどだった。

 その試合で川崎は前半20分に先制したものの、後半6分に追いつかれるイヤな展開に。そのまま終盤まで時計の針は進んだものの、後半39分にPKを奪取する。小林悠がゴール前でボールを受けた際にファウルを受け、最初は直接FKの判定だったものの、VARが介入してPKへと修正されたのだ。

 主審がペナルティマークを指さした瞬間、ボールを持ったのは家長昭博だった。大埼玲央に話しかけられるも、背番号41は自身に集中。視線を空にやる姿は、強い重圧がかかっていることを示していた。同時間帯に横浜F・マリノスが白星を掴む権利を得るスコアだったため、このPKにチームの3連覇の行方がかかっていることは明白だった。

 助走をつけて振りぬいた左足から放たれたボールは、家長から見て右方向に。相手GKも読んで手に当てたものの、なんとかゴールネットを揺らすことに成功した。その瞬間、等々力競技場には大きな歓声が沸き上がった。

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