とうとう「その時」が来てしまったのか……。元日本代表MF中村俊輔が今季限りで引退すると、複数のメディアが報じている。
中村は桐光学園高校を卒業した1997年、横浜マリノス(現F・マリノス)に加入。1999年にはJリーグのベストイレブン、さらに翌2000年には最優秀選手賞を獲得した。
2002年には自国開催で活躍が期待された日韓ワールドカップへの出場はかなわなかったものの、その悔しさも後押しして当時世界最強リーグと言われていたイタリア・セリエAのレッジーナへと移籍。2005年にはセルティックへと完全移籍し、チャンピオンズリーグでも活躍した。
念願だったスペインでのプレーを経て、2010年には古巣の横浜FMへ復帰。リーグ優勝まであと一歩に迫るなど、チームをけん引した。2017年には初の国内移籍でジュビロ磐田の一員となり、2019年シーズン途中からは横浜FCでプレーしている。
J2時代も含めて、横浜FC移籍後は毎シーズン2ケタ出場は果たしていたが、今季は5試合に交代出場したのみだった。16日にニッパツ三ツ沢球技場で行われたJ2第41節のツエーゲン金沢戦もベンチスタート。和田拓也との交代で後半28分に入ったが、この17分間が今季最長となるプレータイムとなった。
それでも、短い出場時間の中で「らしさ」を示した。1点を追う後半41分には、ゴール正面から得意の左足を振るった。このFKはしっかり枠をとらえていたが、金沢GK白井裕人にパンチングで防がれた。