まるで、今季のアーセナルを象徴するようだ。ヨーロッパリーグでのプレーを別アングルからとらえたエースFWの異才を知らしめる動画に、脚光が当たっている。
アーセナルは今シーズン、プレミアリーグで首位に立つ。前節にも、トットナムとのノースロンドン・ダービーを3-1で制している。
好調ぶりは欧州の舞台でも同じ。今季はヨーロッパリーグに出場しており、ここまで2勝でグループAの首位に立っている。
現地時間13日にはボデ・グリムトのホームへ乗り込むが、その一戦を前にヨーロッパリーグのインスタグラム公式アカウントで公開された動画が話題になっている。ボデ・グリムトとの1週間前のホームゲームでの得点シーンが公開されたのだ。
得点場面は、すでに2点をリードしており、84分にダメ押しと言えるゴールを決めたものだ。強国とは言えないノルウェーで近年力を上げてきたばかりのチームにとっては、かなり苦しい時間帯だったとも言える。
それでも、この動画が興味を集める理由がある。得点者ではなく、アシストしたガブリエウ・ジェズスに焦点を当てており、その動きが迫力満点なのだ。
このゴールは、スローインが始まりとなっている。相手陣でボールを受けたジェズスは、相手DFを背負った状態から反転すると急加速。ゴールラインギリギリでペナルティーエリアに侵入すると、ゴール目前で踊るように1人をかわし、混戦の先でフリーになっているファビオ・ビエイラへと優しくラストパスを届けている。
このライン際の突破をとらえた別アングルの動画が興味深い。低い姿勢でボールを押し出す姿は力強さにあふれ、その一方で2度も視線を上げて周囲の状況を確認している。迫りくるDFとGKに防がれ、もはやパスコースはないかに見えるが、このブラジル代表FWの目には違う次元が映っているようだ。