■ラストプレーでドラマ
2点のビハインドを負ったホームのドルトムントはバイエルンの攻撃をなんとか防ぎつつ、反撃に出る。ユスファ・ムココからのスルーパスを受け取ったアントニー・モデストがエリア左に侵入して中央に折り返すと、ここに走り込んでいたのはムココ。トラップがやや足下に入ってしまったものの素早く左足を振り抜き、ネットを揺らした。このとき後半29分。まだ時間は残っている。
ドルトムントはその後に訪れた決定機を決められなかったものの、後半45分にはキングスレイ・コマンが退場して数的優位に立つ。すると、最後の最後にドラマが待っていた。後半50分、セットプレーの流れからカリム・アデイェミがロブパスを送ると、エリア右でニコ・シュロッターベックが残してクロス供給。ボールはゴール前を通過したもののモデストがファーサイドでヘディング弾を押し込み、土壇場で同点に追いついた。
そしてゴール直後にタイムアップ。劇的な幕切れを迎えたデア・クラシカーは、2-2のドロー決着に終わっている。