■参考になる男子代表チーム
翻って、WEリーグの観客動員数は5000人という目標にははるかに及ばず、平均で1560人に過ぎない。
これではクラブの財政力が上がるはずもなく、海外の一流選手と契約することなど不可能。そして、日本のトップクラスの選手の海外流出は今後も続くことになるだろう。
男子の日本代表では、代表選手の過半数がヨーロッパのクラブに所属しているという状況が長く続いている。Jリーグの競技レベル自体も間違いなく上がっているが、日本を代表する選手の多くが海外移籍で抜かれている状況では、レベルアップや人気拡大にも限界がある。
将来的にはJリーグの競技レベルがさらに上がり、クラブの経営状態が改善して海外から一流選手を輸入できるようになり、また代表クラスの選手もJリーグでプレーできるようになるといいのだが、当分の間は現在と同じようにJリーグは若い優秀な選手を育成し、選手たちがヨーロッパの強豪クラブに移籍することにやってさらにレベルアップして、代表強化につなげるという強化モデルが続くことだろう。
そして、女子サッカーでも同じような状況が続くのだろう。