■前田は良い圧力のかけ方をしていた
大住「前田の交代は予定通りだったみたいだけど」
後藤「そうそう。この遠征では、いろいろな選手を試すんだから。でも本番を考えれば、70分間でもいいから、いけるところまでとにかく引っ張るのもひとつの手だよね。伊東も頑張って走っていたし」
大住「今回は守備も攻撃もすごく連係が良くて、ひとりが追ったら、次のところでもうひとり来てパスコースを限定して、次のところでカットという形が、特に前半多かったよね」
後藤「チャンスはほとんどそこからできていたもんね」
――1トップの前田のプレスに引っ張られるように、でしょうか。
後藤「前田に引っ張られるのと同時に、守田英正も遠藤航が後ろで支えたので前の選手もプレスにいけた」
大住「前田がすごく良い圧力のかけ方をするから、後ろにいる選手たちも相手のプレーを読みやすいと思うんだよね」
後藤「しかもアメリカが押し返してきた前半の終盤には、後ろの方で跳ね返すだけにして、それほど無理にプレスをかけにいかず、しっかりコースを消すようにしていた。そういう全体のバランスというか、ゲームの流れを見ながらプレスのかけ方も変えることもできたし、非常にうまかったよね」
大住「前日会見でも、森保一監督はそういう話をしていた。理想を言えば、前から取ることなんだけど、そうじゃなければしっかりブロックを敷いてピンチの場面をつくらないと。そういう展開でも積極的に守ると話していたから、考えていたことが割りと表現できていたと感じたな」
後藤「前半のプレスにいけない時間帯には状況に合わせた守り方をしたし、アディショナルタイムの2分間には、後ろで確実にボールをつないで時間をつぶすとか、かつてないほどよくコントロールができていた」