■個人の力があるアメリカ

――気になるポイントはどこですか。

後藤「僕はCB。前の方は、その時の勢いで何とかなるかもしれないけど、ディフェンスはちゃんとした組織ができていないといけないよな、というのが一番心配。冨安が90分間できるのか、とかね」

大住「僕も気になるのは守備なんだよ。ワールドカップのことを考えると、簡単にドイツに点を取られたら、そこで試合は終わってしまうから。とにかく、無失点の時間を長くしないといけない。そのためには、チームディフェンスが一番の鍵で、前線からの守備、中盤との連係、最終ラインが最後を仕上げるというような守備がちゃんとできないといけない。もちろんCBの出来とかパフォーマンスの良さは必要だけど、チーム全体の守備が機能するかというのが、すごく大事」

後藤「日本の場合、個人能力で点を取れる選手がいるわけじゃないから、ちゃんと守備をして、ちゃんとボールを奪わないと、攻撃につながらない。組織的に守備をして、良い形でボールを奪って、攻撃に移らないといけないんだから、やっぱり守備が大事」

大住「アメリカには、個人として速かったり、圧倒的な個人技を持っている選手もいる。そういう相手に、一発で抜け出されてやられることなく、耐えて耐えて相手にチャンスを与えずに、どのくらいチームとしてプレーできるか。その間にうまく良い形で取ったら、どういう形でフィニッシュまで結びつけられるかというのがテーマになると思う」

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