【浦和レッズ】セレッソ大阪の強固な「4-4-2ブロック」を最後まで崩せず、「第1試合」は敗北。ルヴァンカップでは昨季のリベンジを果たせるかの画像
肉離れから復帰し、3試合ぶりに出場した酒井宏樹(浦和レッズ) 撮影:中地拓也

■9月14日/明治安田生命J1リーグ第26節 浦和レッズ 0―1 セレッソ大阪 (埼スタ)

 浦和レッズは9月14日、埼玉スタジアム2002でセレッソ大阪と戦った。

 ともにリーグ戦連勝を目指すチーム同士の対戦。この試合のあとはリーグ戦を1つ挟んで、YBCルヴァンカップ準決勝でも相まみえる。なお両チームは昨季も同大会の準決勝で対戦しており、そのときはC大阪が2戦合計2-1で勝利している。

 浦和のスターティングメンバーは、GKを鈴木彩艶から西川周作に変更した以外は、直近の柏レイソル戦とまったく同じ。ただ、前線の並びは多少変更された。今回はトップ下に松尾佑介、左SHに大久保智明、そしてCFにアレックス・シャルクを置いている。

 試合が始まると、攻撃時の配置も少し変えたことが分かった。ここ最近の浦和は、ボールを持った際に岩尾憲がアンカーのように振る舞いつつIHポジションに2人を配置して攻撃する。ところが今回は、IH2枚(伊藤敦樹と大久保)の間にしばしばもう1人(松尾)を下ろして、2列目を厚くしながらビルドアップしていた。

 それでも、この試合ではC大阪の守備が上回った。4-4-2でセットしたC大阪は、横パスが出たときのスライドが早く、的確にパスコースを制限しつつ受け手を閉じ込める。

 浦和の攻撃時のスイッチとなっている、後方からライン間に差し込む縦パスの本数はいつもより明らかに少なかった。
 
 なかなか自分たちのペースに引き込めずにいると、浦和は24分に失点。C大阪による敵陣FKからのリスタートで意表を突かれ、為田大貴に右サイドをえぐられる。そしてハーフスペースからクロスを上げられ、ファーサイドで加藤陸次樹に合わせられてしまった。

 ただこの失点場面で浦和は、ファウル地点にボールを“パス”してしまい、リスタートを手助けする形になった。GK西川周作は試合後、「失点シーンではボールをストップしなければいけなかったと思いますし、すぐ始められてしまったぶん後追いになってしまいました。そういう細かいところはもっとこだわらなければいけないですし、ずる賢くやらないといけない」とコメントを残している。

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