元日本代表MF長谷部誠がフランクフルトのチャンピオンズリーグ(CL)での歴史的初勝利に貢献した。
■3バック中央でスタメン
長谷部は9月13日に行われたCLのグループD第2節マルセイユ戦でスタメン入り。開幕節のスポルティング戦に敗れたチームを牽引するべく、鎌田大地とともにピッチに立った。
立ち上がりから積極的に攻め込んでくるマルセイユに対して長谷部は冷静に対応。スルーパスに対しては鋭い予測で先にコースへ入りインターセプトし、大きく蹴られたロングボールに対しても体を張って相手FWを自由にさせず、ゴールを許さない。23分の場面では、低いクロスに合わせようとしたアレクシス・サンチェスに懸命について行き、フリーの状態で打たせないように体をぶつけて失点を防いでいる。
長谷部を中心に堅い守りを見せるフランクフルトは前半終了間際に待望の先制ゴールを奪う。43分、相手のパスカットによってこぼれたボールにいち早く反応したイェスパー・リンドストロームが、ペナルティエリア中央からワンタッチシュート。ゴール左下に突き刺してリードをつくった。
後半も相手にゴールを許さないチームは79分、フリーで裏に抜け出した鎌田がペナルティエリア内まで運んでGKパウ・ロペスとの1対1を制して得点――かに思われたが、“半自動オフサイドテクノロジー”が介入してオフサイドがとられ、ゴール取り消しとなった。
それでも1点を守り切ったフランクフルトが1-0で勝利。歴史的な大会初勝利を挙げている。