1人のGKがファンの命を救っている。
■ファンの命を救う
9月10日に行われたラ・リーガ第5節カディス対バルセロナで一大事が起こった。
試合は55分にフレンキー・デ・ヨング、65分にロベルト・レバンドフスキの得点でバルセロナが2点をリードしている状況だった。すると、83分にゲームが一時中断。カディス側のゴール裏で1人の観客が心停止で倒れてしまったという。
一刻を争う事態のなか、カディスのアルゼンチン代表GKヘレミアス・レデスマがファンのために必死に動く。レデスマはAED(自動体外式除細動器)をスタッフから受け取って急いで運び、ゴール裏のスタンドへと投げ入れた。そして観客は応急処置を受けて蘇生し、なんとか一命を取りとめて病院へ運ばれている。
およそ1時間の中断を経て試合が再開されると、86分にアンス・ファティ、92分にウスマン・デンベレが追加点を挙げてバルセロナが4-0で勝利。試合後には、カディスのマヌエル・ビスカイノ会長から、その観客の無事が伝えられている。